「二つの闇」と選挙

「二つの闇」と選挙

2024-10-24

「二つの闇」とは、作家の高村薫氏が提起された言葉ですが、正義と公正さが踏みにじられている目下の日本の政治状況を的確に指し示した言葉です。高村氏は、この「二つの闇」は、今回の衆院選で問うべき最大の問題だと指摘していますが、投票日が目前に迫った今、この「二つの闇」の深層に迫ります。また、衆院選後に行われる兵庫県知事選についても、二重被災地能登を見殺しにした新旧両政権での勘違い記事の訂正をかねて、一言触れることにいたします。

1.能登被災地支援、出し渋りの小出し予算

衆院選の投票日が間近に迫っています。いくつか気になる問題もありますので、こちらを先に発信することにします。

石破政権に対する疑問は、二重被災地能登を見殺しにした新旧両政権で指摘したとおりですが、実態はさらに過酷であることが分かりました。

常識的に考えてもすぐにも分かることですが、二重災害に襲われた被災地にとっては、新政権発足後のすぐという、全く時間的余裕のない中での選挙準備は、どれほど過酷な負担になるかは説明は不要です。

地震からの復旧が徐々に進みつつある中で、超豪雨に見舞われ、家も町も村もめちゃめちゃに壊され、またもや断水。各地の役所は、全精力を注いで住民の命と暮らしを支えなければならないその渦中に、心ならずもそれらの本来業務を中断して(住民をほったらかしにして)、選挙の準備に、人手も時間も割かざるをえない状況を強制した石破政権と自民党は、わが身の延命だけを考えた似非政治家集団だと言わざるをえません。

その上、住民の命と暮らしを犠牲にして選挙を強行しても、被災地の皆さんの多くは投票することもできないという。というのは、投票用紙は住民票のある住所にしか届けられず、住民票のない公的:私的避難所に避難されている被災者の皆さんには投票用紙が届かず、投票することはできないという。

仮に特例的に避難所に投票用紙が届けられることになった場合は、配布可能なのは公的避難所のみ。その際も、役所の職員は、避難所にいる住民の確認から始めなければならず、その負担は並大抵のものではないはずです。また、私的避難所にいる住民はすぐには所在を把握することはできず、投票用紙を届けることも不可能です。

さらに、水も出ない中でも自宅で暮らすことができて、投票用紙が届いた被災者の方々も、投票所までの道中が危険なので、投票時間が午後4時までに大幅に繰り上げられて、事実上、投票に行くのが困難な有権者も多いいという。

つまり、能登の被災者の皆さんにとって今回の衆院選挙は、事実上、選挙の機会が奪われた状況下で強行されたも同然だということです。

石破総理と自民党議員の皆さんは、被災者を見殺しにしたまま、選挙の機会まで奪うことになる形での、わが身第一主義の選挙の強行を恥ずかしくないのかと、問わずにはおれません。

その上、政治家全員が選挙で走り回っていますのである意味当然の結果ですが、地震に加えて超異常豪雨に襲われた被災地復旧支援は、非常に手薄状態に置かれたままです。

災害復旧にはボランティアの存在は不可欠ですが、石川県が設置しているボランティア受付センター以外にも、民間のボランティア受付センターでもボランティアを募っているそうです。民間の力も借りて広くボランティアを募っているわけですが、そのボランティアの受付業務を続けるための予算までもが、枯渇しかかっているとの報道もありました。

能登半島地震も能登豪雨でも、ボランティアの参加が、これまでのどんな被災地と比較しても圧倒的に少ないというのは、様々な被災地でボランティア活動を続けてこられた何人ものボランティアの方々が指摘しています。能登では、これまでの数ある被災地でのボランティア活動と比較しても、数としては100分の1ぐらいの少なさだという。

マスコミでも、能登被災地でのボランティアの数の少なさについては何度も報道されてきましたが、アクセスが困難な地形が最大の原因だとの説明がなされてきました。

確かに数ある災害被災地の中でも、能登は、通行が困難な地形の問題もあるかとは思いますが、それ以上に、強固な支援体制を築いてこなかった政府の怠慢、熱量のなさにこそ、能登復旧の遅れと、見殺し状態が続く最大の原因があると思います。

それを裏付ける事実が党首討論会で暴露されました。日本記者クラブ主催の党首討論会だったかと思います。立民の野田代表が、選挙より、能登の復興予算を組むことが先だと主張したのに対して、石破総理は、予備費を使う方が早いので予備費を使うと答えましたが、その後に出た野田代表の言葉には驚愕しました。

野田代表によると、能登地震から超豪雨災害までの間に、復旧復興予算として7回も小出しで予備費が出されたとのことでした。

1月1日の能登半島地震から9月21日の能登豪雨までの間に、7回も予備費を出したということは、ほぼ一月単位ぐらいの小刻みで予算の執行がなされたことを意味しています。聞いた瞬間、ええっ!という驚愕の言葉を発する以外に言葉が続かないほどに驚きました。

岸田総理は、能登半島地震被災地を激甚災害に指定したものの、予算は極度に出し渋り、これでやれと言っては様子を見ながら、ほぼ一月単位でチビリ、チビリと予算を立てながら、足らないといわれたら、またチビリと出すという、被災地を支援するという姿勢の全くない、異常すぎる復旧予算の執行の仕方をしてきたということです。

こんな非道なことをやっていたのか。驚きを通り越して、背筋が凍る思いです。これまで何代もの自民党政権下で、数々の被災地支援がなされてきましたが、これほど異常な出し渋り支援の仕方は前代未聞、岸田政権下での例外的な対応だろうと思います。

能登の被災地で出されるお弁当が異常に粗末すぎることがSNSで話題になっていましたが、政府と交渉して、復旧復興を加速させるだけの予算を出させる意思も能力もない馳知事にも問題があったとはいえ、政府(岸田政権)に本気の能登支援の意思がなかったことを象徴するものだったということです。

一月ぐらいしか持たない予算しか出さず、発災から今日まで、災害復旧の実務を担う各省庁では、毎月毎月能登復旧予算を請求せざるをえないという異常な状況下では、復興はおろか復旧すら異常に遅れたのも理の当然です。そこに超豪雨。ボランティアセンターンの予算が枯渇するのも当然でした。

岸田総理は、アメリカ奉仕の軍事予算では43兆円もの前例のない超巨額予算を、国会にも諮らずにいとも簡単に閣議決定しましたが、その一方、暮らしを破壊されて生きる術(すべ)を奪われた能登の被災地支援には、一月ぐらいしか持たない、小出し小出しの予算執行を延々と繰り返してきたわけです。恥ずかしくないのかと思いますね。

岸田総理の一見穏やかそうな外観からは想像できないほどの、冷酷な能登見殺し策ではないかと思いますが、石破総理も同じ路線を踏襲して、能登の被災地救援よりも選挙が大事だと、被災者を放置したまま選挙に突入。

さらに石破総理は、細部においても能登見殺し策を実行しています。

党首討論会でれいわの山本代表が暴露した事実ですが、石破総理は能登被災地に温かい食事を提供すると公言したものの、温かい食事が届けられたのは、珠洲市の被災者に向けた250食分だけだったという。珠洲市の被災者は約7000人だそうですので、温かい食事が届けられたのは、珠洲市の被災者のたった3パーセントであったということです。最大の被災地輪島市には1食すら届けられていません。他の被災地は当然のことながら完全無視です。理由は、予備費からの小出しの予算では250食分しか準備できなかったからです。石破総理の冷酷さは、岸田前総理に負けず劣らずです。

もちろん、この二重災害に苦しんでいる能登の被災地見殺し策は、岸田前総理や石破総理のみならず、自民党の全国会議員の責任であることはいうまでもありません。総裁選3位であった小泉進次郎氏も、就任後即の国会解散を主張していましたので、誰が総裁・総理になっても、同じような流れになっていたであろうことも容易に想像できるはず。

***本日25日に、石破政権は能登の豪雨災害を激甚災害に指定したとのこと、先ほど(午後6時頃)ネットニュースで知ったばかりです。これで少しは、能登被災地の復旧が進むはずです。一日も早い復旧を切に望みます。***

2.石破総理、幹事長時代に17億円の政活費

実は、党首討論会で驚愕したことがもう一つあります。党首討論会を全て聞いたわけではないので、わたしが聞いた範囲でという限定つきですが、一見クリーンに見える石破総理にも、政治活動費(政活費)をめぐる不透明な資金受領があったという。

これは、維新の馬場代表が明らかにしたものですが、石破総理は幹事長を務めていた時期に、17億円もの政活費を受け取ったものの、その使途は一切不明だという。

この驚くべき事実が暴露されても石破氏は、慌てることも臆することもなくその事実を認め、事の性質上、使途を明らかにすることはできないと淡々と答えていましたが、馬場氏もそれ以上は追及することもなく、マスコミでも全く報道されませんでしたので、この新事実は何事もなく静かに闇のかなたへと葬り去られています。

しかし、日本中を驚愕と怒りの渦で巻きこんだ、二階元幹事長と比べてみると、石破氏の17億円の異常さにも気がつくはずです。

自民・二階元幹事長が5年間で受け取った「政策活動費」50億円の行方…何に使ったのか?
2024/01/31 日刊ゲンダイDIGITAL
下記は、上記記事からの引用です。

29日の衆参予算委員会でも、野党から政策活動費の禁止を求める質問が集中。そこで問題視されたのが、自民党の二階元幹事長へのベラボーな支出だった。ナント、幹事長在任中の5年間に50億円近い政策活動費を受け取っていたというのだ。

石破氏が幹事長を務めていたのは、第2次安倍政権発足当初の2年間です。一方、二階氏が幹事長を務めていたのは、安倍政権の後半期から岸田政権誕生前までの5年間。二階氏はこの間、50億円近い政活費を受領しましたが、この巨額の資金のほぼ全額が使途不明。

50億円という金額は、我々には具体的なイメージすら抱けないほど「ベラボー」(上記日刊現代より)に巨額ですが、年間に換算する10億円、5年で50億円。一方、石破氏は2年弱で17億円。

年単位にすると、石破幹事長も二階幹事長も、使途不明OKの、ほぼ似たような「ベラボー」な特権的な資金を懐にしています。しかしなぜか、石破氏に関しては、この「ベラボー」な資金の受領に関しては、マスコミでは全く問題にされていません。

なぜ報道されないのかは謎ですが、この謎を探る前に、当時の安倍総理(総裁)と石破幹事長の関係について振り返ってみたいと思います。

安倍元総理が石破氏を幹事長に抜擢したのは、総裁選で争った石破氏を党の要の幹事長に据えることで党の結束を図ったものだったと思われますが、両氏の関係は良好とはいえなかったようです。

石破氏は幹事長を2年務めた後は交代を告げられ、新設された安保法制にかかわる新ポストへの就任を要請されたそうですが、石破氏はこれを拒み、幹事長続投を希望したという。が、当時の安倍総裁はこの要求を拒み、最終的には石破氏も幹事長退任を受け入れたという。

以上の石破幹事長をめぐるエピソードは、Wikipedeiaも含めてWEB上にいくつも関連記事が並んでいましたが、今この記事を書きながらその記事にリンクを貼ろうと検索したところ、一つたりも出てきません。石破総理に不利な記事なので全て削除されたのか?だとしたら恐ろしい。しかし、上記のわたしの要約記事は事実です。

ただ、現在はWEBから消えている石破幹事長関連記事を読んでも、当時の安倍総裁がなぜ石破氏の幹事長続投を拒んだのか、その直接的な理由までをも明らかにした記事は、わたしの見落としもあるかもしれませんが、なかったように思います。

ところが、掃海されて何も残っていないように見えたWEBの海の中から、その真相を暴露した記事を見つけました。わたしがここで紹介するとまたもや掃海されるかもしれませんが、読まれないと意味がありませんのでご紹介します。以下の記事です。初めて目にするニュースサイトですが、驚天動地の記事が満載です。

石破茂大臣、幹事長時代に1年で自民本部から14億7600万円を個人で引き出し 自己資金へロンダリング 2015年7月24日 エコーニュース

石破氏は、幹事長就任後の当初は、幹事長特権で支出する政活費を安倍総理と山分けしていたそうですが、ほどなく、石破氏は単独で巨額資金を懐にするようになったという。それを裏付ける資料とともに、上記記事に詳細に紹介されています。既存のマスコミはもとより、ネットメディでも他では目にしたこともない深層検証記事となっています。

安倍元総理が石破氏の幹事長続投を拒否したのも当然ですね。石破氏が幹事長続投を望んだのも当然ですが、石破氏は、誠実そうなイメージとはかけ離れたほどに強欲だったとは意外や意外。しかしこの裏の顔を知ると、石破氏も立派に自民党主流派に連なっていますね。

エコーニュースには、他にも最新記事として以下のような検証記事もあり。

2024年4月19
野田聖子元総務大臣、2100万円の太口スポンサーは、村上世彰の村上財団・・・・東京の父親らの親族企業に「水道使用料」など名目で長年キャッシュバック 「霊友会」系「インナートリップ」へも54万円を支出 政治資金収支報告書で判明 エコーニュース

エコーニュースは、自民党のみならず野党の不正も容赦なく暴露していますが、やはり不正の絶対数が圧倒的に多い自民党が批判の対象になっている数が多いのは、当然といえば当然ですが、検索大手がニュース隠蔽に手を貸す今日この頃のことゆえ、言論の自由も我々の知る権利も侵害され始めていることにも目を向けざるをえません。

また維新の馬場代表も、石破氏が手にした17億円の政活費については一度触れただけで、最後は石破総理にエールを送り、協力を申し出てすらいますので、維新の会が自民党の不正を本気で正す気のないことは明らかです。

そういえば維新の会は、収支の記録を10年後に開示という、有権者をバカにした政治資金規正法の改正成案を提出し、裏金問題で厳しい批判に晒されていた自民党を救済しましたね。

石破総理に関して付け加えると、加計学園の獣医学部問題では安倍元総理を批判していたそうですが、加計学園が属している獣医学部団体とは別の獣医学部団体からは寄付をもらっており、相談にも乗っていたとの記事もありました。

正業癒着問題が多発する主流派を遠慮なく批判し、党内野党との異名まで授けられていた石破氏ですが、主流派とは違ってクリーンだったのかといえば、そうでもなかったというのが実相です。主流派ではなかったので目立たなかったので、クリーンの印象が強かったのではないかと思われます。

なお石破総理は、党首討論会で今回の衆院選でも政活費を使うことを認めていましたが、政活費の一部は非公認候補にも支給されて、当選すれば自民党に復党する手はずになっていることを野田代表が指摘していました。過去の選挙でもこの手法が繰り返されてきたそうですが、今回もそうだろうとのことでした。

昨日、自民党の森山幹事長は、非公認候補に対して、まさにこの指摘そのままの救済策がなされることを自ら認める談話を発表しています。自民党には、全く反省の気配もないことがあらためて明らかになりました。

3.統一教会の影、濃厚な自民党

石破氏はウラの顔では、主流派とも遜色のない活動ぶりだったようですが、政治家としてクリーンであったかどうかは、統一教徒との関係でも厳しく問われるべきだと思います。

前々号二重被災地能登を見殺しにした新旧両政権では、石破政権を「統一教会内閣」と命名しましたが、上記ブログを公開した10/4の後、牧原秀樹法務大臣までもが、統一教会との濃厚すぎる関係が明らかになり、10/10にその旨赤字で追記しました。

改めて石破内閣の閣僚一覧を以下に転載しますが、まさに「統一教会内閣」そのもの!

「石破内閣の新閣僚20人のうち、以下の9人が統一教会と関係があったという。(10/2西日本新聞)

総理・石破茂・・・会合に出席、講演、寄付やパーティー券の購入
法務・牧原秀樹・・・会合などに37回出席、 選挙の支援!New!10/10
財務・加藤勝信・・・会費の支払い
国家公安院長・坂井学・・・選挙支援
経済再生・赤沢亮正・・・会合に出席、講演や挨拶
地方創生/沖縄・伊東良孝・・・会合に出席、講演、挨拶
農林水産・小里泰弘・・・イベントで顧問
経済産業・武藤容治・・・会合に出席
経済安全保障・城内実・・・イベントに祝電」

二重被災地能登を見殺しにした新旧両政権より)

数からしても、統一教会と関係のあった大臣が9人もいるとは、余りにも異常。しかも、法務大臣、国家公安院長、経済安全保障という、日本の法の執行、治安維持、安全保障や財務、経産などの国の存立にかかわる重要部署に関係者を抜擢しています。

石破総理や関係議員や関係大臣は、今は関係を断っているとの一言で全てが許されるとでも思っているようですが、そんな単純な話ではないと言いたい。

10月11日の西日本新聞に、「迫る政権選択選挙、高村薫さんに聞く」という記事が掲載されていました。作家の高村薫氏は、今回の選挙では、「問うべきは二つの『闇』」だと明確に語っています。

問うべき「二つの闇」とは、一つは裏金問題、もう一つは世界平和家庭統一連合(旧統一教会)との関係だということです。高村氏は別の表現で、政党としての正義・公正さという根本命題が問われているとも指摘しています。

裏金問題ははっきり言うと、脱税しても政治家だけは許されるという、日本国の税制の根本を揺るがすほどの問題ですが、自民党にはそんな認識すらありません。会計責任者だけが裁判にかけられ、この選挙期間中に開かれた裁判で、会計責任者が裁判長から厳しく断罪されていましたが、余りにも奇妙。自民党の国会議員の皆さんは、恥ずかしくないでしょうか。

と、裏金問題にも触れましたが、本号では、統一教会との関係についてさらに追及したい。

統一教会との関係がなぜ問題になるのか。高村さんは、旧統一教会の問題は、「自民党の一番の暗部」だと指摘して、以下のように暗部の実相を明らかにしています。

反日的な思想を掲げる教団と密接な関係を持つことは、国を売ると言われても仕方のない行為。選挙応援欲しさに日本人信者が教団から搾取されるのを座視してきた長年の自民党の振る舞いは、こんな政党が公党であってよいのだろうかとさえ思います。
(高村薫氏 10/11西日本新聞)

統一教会と関係を持つ、支持するということは売国奴だということですよ。自民党議員の皆さんにはその自覚はあるのでしょうか。自覚があるのならば、恥ずかしくて政治家など続けられるはずはありませんので、自覚はゼロなのでしょう。救いがたい。

高村氏は自民党を厳しく批判する一方、自民党に代わる野党の存在のあり様についても言葉を尽くして問うています。そして最後に、有権者とメディアにも次のように呼びかけています。

信頼するに足る政治とはどういう政治か。私たち有権者はそのことだけを肝に銘じて、選挙を迎えましょう。メディアにはそういう有権者の判断に資するよう、日本の政治の抱える根源的な問題を問い続けることを期待します。(高村薫氏 10/11西日本新聞)

わたしは、自民党政治が統一教会を丸ごと受容してきたことが、近年著しく進む日本の劣化の最大の要因だと考えています。統一教会の詐欺的犯罪などの反社的行為を日本政府が容認してきたがゆえに、社会的正義の基準が統一教会のレベルにまで引き下げられました。つまり、社会的正義の基準が、ほぼないに等しい状況になってしまったということです。

結果、犯罪を犯罪だとは考えない風潮が社会全体に蔓延するに至っていますが、その社会的劣化の陰の強力な推進力になったのが、自民党政権、すなわち、日本政府の中枢と結託した統一教会だということです。

統一教会の強力な擁護者であった安倍元総理亡き後も、自民党は今なお、「自民党の一番の暗部」だという統一教会との関係を清算できずにいます。関係を断っているとの一言で全てが許されていると開き直り、統一教会と関係のあった議員が次々と、主要大臣に就任している現石破政権の姿はその暗部の深さを証明しています。

4.兵庫県知事選挙

二重被災地能登を見殺しにした新旧両政権では、兵庫県知事選について、10月31日投票だと勘違いして斎藤元知事を批判していましたが、31日は告示日で、投票日は11月17日だという。とんでもない勘違いをして恥ずかしいかぎりですが、前尼崎市長の稲村和美氏(51)も、以下のように地方自治の経験が豊富な方だと分かり、稲村氏の立候補を力強く感じています。

稲村氏は、2003年に兵庫県議(尼崎市選出)に初当選。2期務めた後、10年12月から尼崎市長を3期12年務めたとのことですが、尼崎市長を3期も務めたというのは大変なキャリアですね。兵庫県庁の異様な混乱を受けて、知人や市町村長から「県庁を建て直してほしい」との要請を受けていたそうですが、斎藤知事が知事への選出馬を表明した日に、稲村氏は県知事選への出馬を決意したそうです。県議も2期務めた方なので、県知事候補としては申し分ない方だとお見受けいたしました。

実は尼崎はわたしの出身地で、妹一家も当地に住んでおりますが、福岡に来て50年余り。幼い頃、徳島にいた時期もあり、福岡での暮らしは尼崎で暮らした倍近い年月です。尼崎市政についてはほとんど無知に近く、稲村市政の具体については存じ上げませんが、市長を3期もお務めになったというキャリアは、有権者の篤い支持を得ていた有能な首長であったことを証明していると思われます。

自民党は、斎藤知事の不信任決議案を出して斎藤氏を失職に追い込んだにもかかわらず、自らは候補者を立てずに自主解散という無責任さ。何人かの現職首長に出馬要請したが断られたという。当たり前でしょう。現職の首長職を途中放棄させて出馬を要請するとは余りにも無責任。

一方、元首長の推薦依頼は断っています。知名度が低く、当選の見込みがないからだという。楽して当選できる候補に抱きつこうという浅はかさ。最大会派の資格はないですね。前尼崎市長はリベラルなので考えが合わないという。自民党兵庫県連は、自力で新しい候補を立てて当選させ、兵庫県政を立て直すという意欲も気力も責任感もない分際で、あれこれ候補にケチをつけるだけ。

衆議院への立候補を予定していた維新の参議院議員が、知事選に立候補することを決めていますが、維新の評判が低下しつつあるからか、維新ではなく無所属で立候補するらしい。

であるならば、立民がなぜ稲村氏を推薦しないのか不思議ですが、広く支持を集めるために、稲村氏は無所属での立候補を表明しているのかもしれません。事実、立民からも自民党からも稲村氏をしえんしたいという声がでているそうです。

稲村和美さん、がんばって、兵庫県政を立て直してください。がんばれ、稲村さん!!!

2024年兵庫県知事選挙  Wikipedia

斎藤氏は、自身の異常な保身的行動が、二人もの県知事職員を死においやったという事実を直視するならば、知事を辞め、静かに世間から身を引くべきであったはずですが、ヌケヌケと知事選への出馬。しかも驚いたことには、この悪辣きわまりない元知事を支援する動きまであるとは!斎藤氏をめぐっても、正義や公正さは完全に無視した勢力が暗躍しているらしい。

こんな悪辣な人物は、政界から完全に追放すべきです。兵庫県にも正義と公正さの回復を願います。

現NHKは政治的には公正

なお、二重被災地能登を見殺しにした新旧両政権で、NHKが国会中継中に野党の質問を遮断しているとの記事をご紹介しましたが、その後のNHKの選挙関ニュースでは、社民党や参政党に至るまで、政党要件を満たしている全政党を紹介しています。これは過去にもなかったと思われるほどの公正さです。

という変化からすると、国会中継での野党外しは現場単独の判断によるもので、新会長はご存知なかったのだと思います。事情を知らずに、新会長も統一教会系?などと書いてしまいましたこと、深くお詫び申し上げます。

5.参政党からの投票依頼ハガキについて 10/25

昨日、参政党から投票依頼のハガキが届きました。選挙が始まると、様々な政党や候補者のビラやチラシなどが郵便受けに入っていますが、郵送で届いたのは初めてです。知り合いから投票依頼のハガキなどが届いたことはありますが、政党から直接届くのは初めてです。

消印を見ると博多北となっていますので、選挙事務所は福岡市内にあるらしいですが、我が家の住所をどうやって知ったのかということと、宛名が余りにも異様なことに驚き、選挙関連の本号に追記することにしました。

住所はどこかの名簿業者から入手したのでしょうが、有権者の住所を当人に無断で入手してもいいのですか。個人情報の保護が厳しく求められている現在、有権者の住所を勝手に入手して選挙活動に使うということは、法的規制があるのかどうかは不明ですが、常識的に考えてもダメなんじゃないですか。

わたしは、参政党の発足当時はどんな政党なのかと思って、参政党のサイトや神谷代表の動画を見たことはありますが、参政党との直接的な交流などは皆無。神谷代表の演説も直接聞いたこともありませんし、関係者との接触、交流なども絶無です。にもかかわらず、住所が知られていることには不気味さを感じています。

葦の葉ブログや他のわたしのサイトには、住所は記載していません。少なくとも、現住所は公開の場には記載していませんので、名簿業者などから入手したのでしょう。

集合住宅ですので郵便受けがズラッと並んでいますが、チラと目にしたお隣の郵便受けにも、一目で分かる派手なキャラクター入りの参政党のハガキが入っていましたので、我が家以外にも投票依頼ハガキが届いているようです。

受け取った皆さんがどう感じておられるかは分かりませんが、宛名の書き方が余りにも異様でしたので、追記することにした次第です。

その宛名は以下の画像です。住所は削除しております。なお、下段にあった選挙区の候補者の画像は、宣伝に手を貸したくないので削除しております。

参政党の投票依頼ハガキの宛名

参政党の投票依頼ハガキの画像

久本一魔は長男の名前ですが、「ふくこ」はわたしに相当する人物の名前なのだろうと思います。長男の名前は、成りすましの存在がありますので、恥を忍んであえて名前を当サイトでも公開しておりますので、知られていても不思議ではありません。

しかし、わたしは自分の名前、久本福子を「ひさもとふくこ」と書いたことは、いついかなる場合においても絶無です。「久本福子」に読み仮名をつける際には、当然のことながら「ひさもとよしこ」と書ております。わたしをはじめわたしの4人きょうだいの名前は全部、神主をしていた伯父(父の兄)がつけたものですが、わたの名前が一番読みにくい。しかし、義訓としては通じるはずです。

とはいえ、「福子」は「よしこ」とは読んでもらえないので、わたしは可能な限り自分の名前には読み仮名をつけています。「ふこく」と書くことは100%ありえません。にもかかわらず、「福子」と書かずに「ふくこ」と書くとは、余りにも不自然すぎます。意図的に「ふくこ」と書いたのは明らかです。

しかも、現在の住居はわたしが借主で、長男は同居人にしかすぎません。にもかかわらず、あたかも長男が戸主(現在の民法では廃止されてるとは思いますが)ででもあるかのような表記の仕方になっています。この宛名表記から、「ふくこ」が母親で久本一魔が長男(息子)だと分かるでしょうか。そう判断することは100%不可能です。

つまり、参政党のハガキの作成には、事実は小説より奇なり・前編でもご紹介しました(他でも何度も取り上げていますが)、わたしや長男の成りすまし工作を進めている連中か、連中とかかわりのある勢力が関与しているはずだということです。

少なくとも宛名の入手に関しては、我が家に、延々と成りすまし攻勢をかけ続けている勢力か、その関係者が関与していることは明白です。

神谷代表はご存じないかもしれませんが、参政党の周辺には、平然と成りすまし工作をするような、異様な勢力が蝟集しているのではないかということです。わたしは、この参政党の異様な宛名書きから受けた衝撃のただ中にあって、未だ平静な精神状態には戻っておりませんが、急遽、ご報告させていただきます。

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