目次
葦の葉ブログ2nd」より転載
本号の画像は、コロナの退散、鎮静を願ってアマビエ関連です。
「6 Facebookの異常」の画像キャプションが地の文と一体化され、読み辛くなっていましたので修正しました。Facebookの異常を強調する効果がありますが、わたしの関知しない異変です。修正しなければ、文意不明にする効果もありますね。どちらを狙った改変だったのでしょうか。WP侵入フリー状態なのかも?( 6/5)
1.コロナ禍と日本の「奇跡」
25日に緊急事態宣言が解除されました。まだまだ安心できず不安感の方が強いというのが実情ですが、北九州市では解除後、ゼロが続いていた感染者が突如増加に転じ、小学校ではクラスターまで発生しており、解除を一部停止。北橋市長は、北九州市は第2波の真っただ中にいると表明しました。おそらく他地域でも似たような事態が起こりうるとは思うものの、欧米などに比べると感染者、死者数ともに非常に少ないのも事実です。
欧米からも「奇跡」だとか「奇妙」などとの評価がなされていますが、日本でもこの「奇跡」の理由をめぐって様々な論議がなされています。中でもBCG接種の有無はデータ的にも有力らしい。肺結核の予防接種が、同じく肺機能が冒されるコロナにも有効だというのは十分にありうることではないかと思われます。
しかし違いを指摘されながらも、余り注視されていない日本と欧米との生活習慣の違いにももっと目を向けてもいいのではないか。欧米では一般的な、握手やハグなどの濃厚な身体接触型挨拶の仕方は、コロナ発生後は回避されているらしいので、挨拶の仕方をめぐる日本と欧米の違いは感染拡大のありようにはさほど大きな影響はないのかもしれません。
しかし日本と欧米の生活習慣の違いを際立たせる、靴のまま各家庭の室内にも入るという生活スタイルは、簡単には変えられないのではないか。一般のビル同様、靴のまま室内にも入るということは、靴のままキッチンにもトイレにも入るということなのでしょう。
日本では、玄関で靴を脱ぎ、トイレにはトイレ用のスリッパなどを使い、トイレと室内は厳格に区別されています。最近ではトイレを清潔に保ち、トイレ用スリッパに履き替えずに出入りするケースもあるようですが、日本ではあまり一般的ではありません。
また、日本のトイレはほぼ100%水洗化されている上に、温水便座(ウォシュレット)もかなり普及しており、排泄物は温水で洗浄し、排泄物が身体に付着したままという状況にはなりぬくい環境になっています。さらに日本の水洗トイレは、使用後のペーパーは全てトイレで流し、地中のパイプを通って流れ着いた処理場では徹底した濾過処理がなされますので、トイレから流された水ですら再利用可能なほどに浄化されています。
しかもベビー用の紙おむつのみならず、高齢者が使用した大きな紙おむつまで水洗トイレに流すことを可能にする技術の研究開発が進行中で、実用化される日もそう遠くないといわれています。高齢化率世界一という日本の国情に迫られた研究開発だとはいえ、衛生的な生活環境の向上を不断に追及してきた日本の伝統的な研究志向の賜物だと思います。
子供たちが集団で暮らす学校でも、日本では、私学は不明ですが、国公立の小中高までは教室内には上履きに履き替えて入ります。トイレも家庭と同様、トイレ用のスリッパなどに履き替えて入り、トイレと非トイレとを厳格に区別しています。
日本では古くからトイレのことを「ご不浄」と呼んできました。トイレは人間の生存には不可欠な場所だとはいえ、不浄なものと認識され、一般庶民の間でも不浄なものが室内に入らぬような工夫がなされてきましたし、不浄ゆえにきれいにしようという思いも込められています。
つまり、「ご不浄」に象徴されるような日本的な衛生観念が最先端技術と一体化して、世界的に見ても余り例のない現代的な日本のトイレ文化を生み出してきたのではないかと思います。単に技術だけでは、日本のトイレ文化は生まれなかったはずです。「トイレの神様」という、こうした観念の伝承を歌った歌が10年ほど前に若いシングソングライターの手によって生まれ、流行しました。
韓国や中国では水洗トイレであってもペーパーはトイレに流すことはできず、備え付けのごみ箱に使用済みペーパーを入れることになっているらしい。欧米でも温水便座まではさほど普及していないはず。レディガガさんだったか、アメリカの有名な女性歌手が日本の温水便座に感激して、日本製便座を買って帰ったとのニュースもありました。
しかも欧米では、急増した移民の生活環境改善にまでは手が回らず、劣悪なまま放置されているケースが大半だと思われます。経済格差は、当然のことながら、生活環境格差にも直結しているはずです。
こうした日本と欧米の生活習慣の違いは指摘されながらも、軽く見逃されがちですが、日々の暮らしの場がウィルス侵入を容易にするものか否かは、ウィルス対策には重要な課題ではないかと思います。
アメリカ映画だったと思いますが、ベッドに靴を履いたまま横になって本だったか、手紙だったかを読む場面を目にして驚いた記憶があります。他の場面やタイトルも覚えていないので、よほど驚いたのだと思います。実際に就寝する場合は靴を脱ぎ、パジャマに着替えるのでしょうが、欧米では、ベッドを居間のソファ代わりのように使うこともあるということではないかと思います。
ただ20数年前にアメリカに留学したことのある長男によれば、ホームステイ先は日本と同様、靴を脱いで室内に入るスタイルだったという。しかしWikipediaによると、やはり基本的には欧米では個人宅でも靴を履いたままという習慣が一般的だとのことですので、こうした生活習慣がそのまま続いているのであれば、素人流解釈ですが、いくら手を洗ってもほとんど無意味なのではないか。
以上の考察は、日本の「奇跡」は安倍政権の手柄ではなく、古くから続く日本の生活習慣や衛生観念が寄与した面も大きいのではないかということを確認するためのものですが、欧米でのコロナ感染拡大防止へのヒントの一つにもなるのではないかと思います。
2.検察官の定年延長法案
国家公務員の定年延長法案に紛れ込ませた、検察トップや幹部にのみ特例的に、政府の判断によってさらなる定年延長が可能になるという検察庁法改正案ほど、安倍政権による権力の私的乱用癖を際立たせた例はありません。国家公務員の定年を延長する法案ならば誰も反対はしません。むしろ積極的に賛成するはずです。
にもかかわらず、なぜ検察幹部にのみ特例的に政府の判断でさらなる定年延長を可能にするのか。優秀、有能な人材は定年を延長してでも引き止めたいというのであれば、検察以外の全ての組織でも同様ではありませんか。なぜ検察官にのみ特例を設けるのか。安倍政権を守るため、あるいは自民党政権を守るためという以外、合理的な説明は100%不可能です。
しかもマージャン賭博で暴露された黒川弘務氏の実像を知ると、安倍政権がこの黒川氏を重用してきたことによって、法律以前の段階ですでに、日本の検察組織にある種の歪みや腐敗の種が、じわじわと拡散していたのではないかとさえ思えてきます。
黒川氏のかけマージャン事件は、もっぱら違法賭博の範疇で論議されており、賭け金が少ないから違法性は軽微だとの論議すらなされています。非常に軽い訓告処分をした森法相も恥ずかしげもなく同様の立場に立っています。
もっとも森法相=安倍総理なので、森氏のみ批判しても無意味ですが、実はこの軽い処分は、安倍官邸が強引に決定したものだという。西日本新聞に出ていました。法務省は当初懲戒処分としていたそうですが、官邸はこの処分を拒否し、官邸の意向どおり訓告処分になったという。しかし安倍官邸はこの事実を否定し、すべて法務省が決めたことだと法務省に責任転嫁しています。安倍官邸は腐りきってますね。
黒川氏は3年前から月2~3回も記者たちと賭けマージャンをしていたそうですが、国家公務員の中でも最も厳しく公平、公正さを求められる検察官が特定の記者と私的な場でも親密に付き合うとは、通常は考えられないことではないか。しかも違法賭博仲間として延々付き合うとは、検察官としての職業倫理が完全に欠落しているとしか言いようがありません。黒川氏も懲戒解雇処分にすべきですね。
賭けマージャンの賭け金は1回5000~2万円ぐらいだったそうですが、これは一人の賭け金だと思われますので、ご当人分も含めて3人だと一回につき1万5000円~6万円ぐらいのお金が動いたことになります。1年で18万円~72万円、3年で54万円~216万円ものお金がかけられたことになります。
これらのお金が全員に均等に分けられたとは考えにくい。帰りのハイヤーも記者持ちだったとのことでしたので、賭け金の大半も黒川氏の懐に入ったのではないか。とすれば、賭けマージャンを模した賄賂の疑いすら出てきます。賭場にいた記者にのみ特別の情報を流してもらうための賄賂?
もしも逆のケースならば、検察や安倍政権に都合の悪い記事は書かないという了解を得たことへの黒川氏からの謝礼かも。黒川氏は安倍政権の守護神としてメディア工作も担当していた可能性も出てきますね。
記者倫理も問われていますが、ここまで長期に渡って緊密な関係を維持してきたということは、双方にとってメリットがあったからでしょうね。そしてその背後には安倍政権がいたということです。さらにその後、黒川氏の賭けマージャンは10年以上も前から続いていた事実まで判明しています。よくもこんな人物が検察幹部として重用されてきたものだとあきれ果ててしまいます。
安倍政権でははっきり言って、ロクでもない人物が重用されていますね。その最たる例が、出張を利用して不倫旅行を敢行した和泉補佐官と厚労省の女性幹部です。彼らの出張の表向きの目的は、京大の山中教授にiPS細胞研究への予算打ち切りを通告するためだったとのことですが、倫理観の完全崩壊した官僚たちの浪費はノーチェック。
しかしここまで公私混同をして恬として恥じない官僚はおそらく前代未聞、今後も出てこないでしょう。懲戒処分にすべきでしたが、安倍総理は和泉氏には口頭で注意しただけ。公私混同は同類ゆえ、余り違和感はないのかも。
黒川氏にせよ、和泉氏にせよ、国家公務員という職業倫理が、黒川氏にはそれに加えて、法の執行者として求められる厳格な職業倫理が完全に欠落しています。こういう人物が政府の中枢にいたことに驚きや怒りよりも、日本国はここまで落ちたのかと、惨めさを感じますね。
政治主導で官僚を使いこなすことを目指してきた安倍政権は、国益を守るために政治主導を発揮してきたのではなく、政権を守るためであったことが、政権末期になった今次々と明らかになっています。しかも法的根拠なく、内閣の閣議決定で黒川氏の定年延長を決めたという重大事案に関しても、その決定の経緯を記した記録がどこにもないとのこと。NHKが報じていました。
さらに驚くべきことには、コロナ対策の専門家会議の議事録も残されていないという。ありえぬ事態ですが、専門家会議でも政府の方針を強引に押し通そうとしたからではないか。その証拠を隠滅。証拠がなければ、何か問題が発生しても専門家会議に責任を転嫁することができます。国会でも徹底的に追及すべきです。安倍政権は民主主義の根幹をとことん突き崩し続けています。
とはいえ安倍政権の政権運営は全否定されるものではなく、歴代政権がなしえなかった画期的な功績のあったこともあらためて確認しておくべきだろうと思います。次期政権においては、これらの遺産を毀損することなく、より国益に沿う形で継承していただきたいとの思いからです。
安倍総理による画期的な政策の最たるものは、日韓関係を劇的に変えたことです。歴代政権は韓国の不当な要求を拒否できずにズルズルと受け入れて、延々と韓国奉仕策を続けてきたわけですが、安倍政権では初めて韓国側の不当な要求を拒否しました。
この安倍政権の厳しい姿勢が韓国内での反日姿勢にも少なからず影響して、これまで韓国内では店頭に並ぶことさえ難しかった反日活動批判の書『反日種族主義』が韓国でベストセラーになりました。さらにはひと月ほど前には『元韓国陸軍大佐の反日への最後通告 』(ハート出版 1800円+税) という反日活動批判の邦訳本が日本でも出版されました。
いずれも韓国で出版された後日本でも出版されたものですが、韓国で反日活動批判の書が続けて出版されるという画期的な変化のきっかけを作ったのは、韓国の不当な要求には頑として応じないという、安倍政権の姿勢であったのは紛れもない事実だと思われます。
言うまでもなく安倍政権のこの対韓姿勢は多くの日本国民の支持を得たものであり、それゆえに韓国も多少なりとも反日批判にも関心を向けざるをえなくなったということだろうと思いますが、韓国の激しい批判や日本のマスコミの批判を受けながらも、韓国からの不当な要求を拒否したのは、慰安婦問題勃発後は安倍政権が初めてであったことはあらためて確認しておくべきだろう思います。
さらにはつい最近韓国で、慰安婦支援団体を慰安婦自身が批判するという前代未聞の事件も発生しました。こうした団体を批判することは韓国では完全タブーだったわけですが、慰安婦支援を名目に集めた金を団体トップが私的流用していたという前代未聞の不正が暴露されました。つい最近までは、反日活動家への批判は完全タブーだった韓国で、不正が堂々と批判されるまでに変化が生じているということです。
こうした動きが即、慰安婦問題や徴用工問題の解決に直結することにはならないとは思われますが、一切の異論が許されなかった韓国で、多少なりとも異論にも耳を傾けようという変化が生まれ始めていることは、やはり画期的なことだと思われます。
安倍政権の二つ目の功績は、これまでどの政権も全く無関心だった義務教育への実のあるIT教育の導入、すなわち、小学校からのプログラミング教育の開始を決定したことです。人類史において、IT,AI前と後とに二分するほどの大画期をもたらしたこの新技術について、日本では専門コースに進んだ者以外は、子供たちは学ぶ機会をあたえられずに今日にまで至っています。当然、IT,AI無知の大人たちも増える一方。
本来ならば今年の新学期から、手と頭を使ってIT,AI技術の基礎を実地に学ぶプログラミング教育が始まる予定でしたが、コロナ襲来でIT教育どころではない状況に見舞われています。あえて言うならば、こういう時だからこそ予定通りプログラミング教育を実施し、新技術を駆使して課題解決に挑戦しうるその基盤を作るべきだと思います。
しかし、先生方も含めてIT教育、プログラミング教育を受けたことのない大人ばかりですから、仮にコロナ襲来がなくても、プログラミング教育を実施する体制は脆弱なものだったのではないかと推測しています。
この推測を裏付ける事実にも遭遇していますが、今はそちらにまで話題を広げません。プログラミング教育実施体制は平時においてさえ脆弱なものでしたので、いつ終息するかも分からないコロナ禍の非常事態下ではさらに困難が伴うはず。長い休校が続いた後ゆえ、基本教科の遅れを取り戻すことも容易ではなさそうです。
こうした中、この遅れを一気に取り戻せる魔法の杖でもあるかのように、9月入学推進論が急浮上しています。9月入学は世界標準だとは言われていますが、日本の学生にとって、はたまた日本の大学にとって、どれほどのメリットがあるのか。
今その論議にまで踏み込む余裕はありませんが、9月入学になると、日本のプログラミング教育は少なくとも5年ぐらいはさらに遅れるのではないか。あるいはこのどさくさに紛れて、プログラミング教育そのものがうやむやのうちに消されてしまう可能性すらあるはずです。
実は1年ほど前だったか、ベトナムのIT企業が、ベトナム人技術者を使って日本でプログラミング専門の事業を展開しているとのニュースを目にしたことがあります。日経BPだったかと思いますが、日本での需要が旺盛なので、さらにベトナム人技術者5000人規模の事業所を新たに開設する予定だとベトナム人社長が語っていました。
一般紙はもとより、WEBでも目にしたことのないニュースですが、本来ならば一般紙やNHKこそが真っ先に報道すべき驚愕ニュースです。しかし日本のマスコミは、日本国民がIT教育の必要性を感じるようなニュースは極力報道しないという強力な自主規制をしていますので、日本国民のほとんどは知らないはずです。
わたしがすぐさまこのニュースをご紹介しなかったのも、このベトナム企業に工作の手が延びるのではないかと恐れたからです。今さら英語を廃止することはできないものの、今の日本にとってもっとも重要なのは、英語教育ではなくてプログラミンだと訴えたくてご紹介することにいたしました。
このベトナム企業が今も存続しているのかどうか不明ですし、別の国の企業が割り込んでいるかもしれませんが、少なくとも日本企業が日本人技術者を使ってこの分野に進出することは100%ありえぬはず。日本人プログラマーが圧倒的に不足しているわけですから。
今回のコロナ対応でも日本は先進国でありながら、IT,AIを駆使した対応はほとんど不可能でした。10万円給付金のネット申請を巡る異常な混乱も、日本のIT,AI政策の超後進性を際立たせていましたが、IT,AIについては、このテーマだけで超長文になりますので別途取り上げたと思います。本稿では、コロナ禍でプログラミング教育の開始がさらに遅れそうだということを強調しておきます。
3. アベノマスクの使用感
待ちに待ったアベノマスクが届きました。5月15日だったか、福岡県の非常事態宣言が解除された、ちょうどその日でした。非常事態県には優先的に配布されているらしいので、全国配布が完了するのは47都道府県の非常事態宣言が解除された後になりそうですね。
実物を写真でご紹介します。
素材はちょっと固めのガーゼで、少し厚みを感じるほどガーゼを重ねていますが、目が粗いので不織布のような不透過性はない。1は未使用のマスク。13.5㎝×9.5㎝ 2は一度洗濯したものですが、サイズは未使用マスクより2~3mmほど縮んでいます。
おそらく安倍総理が着けおられたマスクと同じものではないかと思いますが、大人には小さい上に、ゴム紐が細すぎてマスクがずり落ちそうになる。静止状態では辛うじて鼻と口唇を覆っていますが、少し口を動かすと下唇がはみ出します。国会答弁中の安倍総理の動画を見ると、口の部分はマスクなし状態に等しいほどに唇や歯がはみ出しています。
最も飛沫感染の恐れのある状況下でマスクが全く役に立たないということを、安倍総理は認識しておられているのでしょうか。わたしは新品の時に一度、洗濯後に一度試しに使いましたが、各一度きりしか使っていません。すぐに唇がはみ出すので、絶えず口を覆う位置にマスクを動かす必要があります。面倒な上に手でマスクを触るのはご法度のはずです。
せっかく送られてきたものの、アベノマスクははっきり言って役立たずです。福岡市内や近隣地区を見渡してもアベノマスクをしている人を見たことがありません。安倍内閣の閣僚すら、安倍総理以外は誰もアベノマスクを使っていません。感染防止には全く役立たたずであることを閣僚自身が認めているからだと思いますし、事実ほとんど役に立ちません。
不織布製は最も機能的で、わたしも不織布マスクを洗いながら使っています。材質によっては何度か洗うと毛羽だってくるものもありますが、何度洗ってもほとんど変わらいないものもあります。マスクは口に当てるものゆえ洗濯機を使わずに、手洗い、手絞りですが、アベノマスクは洗っても乾くまでにかなりの日数がかかります。一方、不織布マスクだと1時間もかからずに乾くという速乾性にも優れています。これから暑くなると辛くなるかもしれませんが、アベノマスクも同様です。
ネットには、ベトナム産だという別のタイプの布製マスクの写真が出ていましたが、こちらは顎まで覆う大判です。ところが生地が薄い上に、耳にかける紐がゴムではなく本体と同じ布製で伸縮しないので、このマスクを使える人はごく限られてしまうという代物です。
どちらのタイプのマスクも、実用の用を満たさない欠陥商品と言わざるをえませんね。よくもこんなものに466億円も税金を浪費したものだと呆れつつ怒りを覚えます。のみならず不良品の有無を調べる検品に総額8億円も浪費。妊婦用の検品には800万円浪費したそうですが、介護用などもも含めた全検品総額は8億円です。本来ならば、検品は納入業者がやるべきですが、なぜ税金を使って国(厚労省)が検品するのか。なぜ国会でこの無茶苦茶を追求しないのか。
しかしこれだけではありません。ベトナム製アベノマスクを30億円も使ってさらに追加発注したという。詳細は以下のリンクへ。
アベノマスク「隠されていた30億円受注」の疑念 布マスク漏れ率100%、国は誰のために配るのか 東洋経済 岩澤倫彦 2020/5/20
この問題は、前号「ロナ禍で巨万の富を手にした人々」でも取り上げましたが、前号で紹介した「福島の無名会社「アベノマスク4億円受注」の謎」 に登場するユースビオ社の社長・樋山茂氏が、その後再び政府から30億円ものマスクの追加発注を受けたそうです。このマスクは汚れやゴミなどはなかったとはいえ、実用には適さないことは、上記リンク先記事でも詳述されている通りです。
にもかかわらず、30億円もの税金の追加浪費。実は樋山氏は上記岩澤氏の記事にもありますように創価学会員だという。本来ならば脱税による執行猶予中で政府調達受注の資格がないにもかかわらず、4億円でマスクを受注したばかりか、30億円もの追加発注を受けたという。
法律を完全に無視したユースビオ社への特例措置は、安倍政権による公明党への特別配慮によるものであることは明白ですが、長い自公政権の中でも、創価学会への利権がこれほど露になったのは極めて珍しい。法律を無視した、あるいは公益、国益を無視した公私混同がまかり通る安倍政権下では、政教分離の憲法すら無視されているのでしょうか。樋山氏が創価学会員でなければ、これほどの特例措置はありえなかったはずです。
おそらく、安倍政権から離反しかねない公明党を引き留めるための34億円だったのではないか。この一部が創価学会本部に上納された可能性もゼロではないはずです。ただ、創価学会が絡むと野党もマスコミも批判の鉾先が鈍る、あるいは鉾を収める傾向が強いので、樋山氏の件で安倍政権が倒れるということにはならないだろうと思われます。
しかしマスク配布に要した466億円+30億円+8億円=504億円は、全く用をなさない、ドブに捨てたにも等しい税金の無駄遣いです。この巨額の税金を投じたマスク配布は、自民党の中でも安倍総理ご本人以外に、積極的に協力する議員はいなかったのではないか。安倍総理以外、誰もアベノマスクを着けていないことが、非協力ぶりを示しているように思われます。
ポストに入っていた自民党福岡市議団の活動レポートには、安倍総裁に提出した意見書も掲載されていましたが、以下のようにアベノマスクへの言及もなされています。
世帯あたり2枚の布マスクの配布や、低所得世帯限定の30万円の給付などがいかに国民から冷めた目で見られているかを指摘し、政権政党である自由民主党が取り返しのつかないほどに国民の信を失いかねないという危機感を、すべての国会議員が持って行動することを求めました。政治の真価は有事においてこそ問われます。(自民党福岡市議団・活動レポート)
地方の市議の皆さんの方がはるかにまっとうです。この福岡市議団の意見書が安倍総理の胸にどこまで響いたのかは分かりませんが、限定的な30万円給付は廃止され、一律10万円給付に変わりました。しかしマスク配布だけは変更なし。それどころかさらに30億円分も追加。
国内での不評に加え、海外でもからかいの対象になっているにもかかわらず、安倍総理はたった一人、周囲に飛沫を飛ばしながら、あの小さな布マスクを着け続けました。幸い、安倍総理はコロナ感染はなかったようだとはいえ、余りにも異常。
レナウンの倒産が報じられた頃、布マスクをどうしても配布したいのであれば、なぜ国内の服飾メーカーなどに発注しなかったのか。倒産を救えたかもしれないのにとの批判がtwitterに投稿されていました。服飾メーカー以外にも日本には全国各地に多種多様な織物の産地がありますので、全産地にマスク生産の依頼をすれば、不良品や使い物にならないマスクが各戸に届けられることもなければ、巨額の税金が浪費されることもなかったわけです。
なお、PCR検査がいつまでも増えない理由について、宮城県仙台市の公的医療機関の幹部が非常に明確に説明していました。分析技師の絶対数が圧倒的に不足しているからだという。分析は誰彼にでもできるものではなく、訓練を受けた技師にしかできないという。しかも技師の性格によっても分析結果が左右されるほどに繊細なものだという。
仮に検査キットがどれほど増えても、検査そのものがどれほど増えても、分析官が圧倒的に不足しているので検査数が増えないと政府が正直に発表していれば、PCR検査をめぐる堂々巡りの論議をする必要もなければ、何か解決策が出てきたもしれません。
さらに、福岡出身の日本医師会会長によれば、ここ20年間で福岡県の保健所は20か所から8か所にまで激減しているという。西日本新聞に出ていたのですが、その激減している保健所にコロナ対応のすべてを丸投げ。新自由主義的な構造改革が始まって以来、日本もイタリアやスペイン同様、医療体制の弱体化が激烈に進んでいたわけですが、安倍政権はコロナ禍渦中においても、各地の病院の統廃合を進めようとしています。
4. アベノマスクと北朝鮮
安倍総理の政策や行動は、アメリカのトランプ大統領との関係からも見ていく必要がありそうです。トランプ大統領は安倍総理を内心では自分に媚を売る奴だと軽蔑しながらも、安倍総理をとことん利用しているはずです。
戦後の日本の総理大臣はおそらく例外なく、アメリカ政府の意向を忖度しながら政権運営を続けたはずです。民主党政権も例外ではありません。しかし安倍総理は総理大臣としての立場に加え、個人的にもトランプ大統領との親密な関係を築こうと腐心してきました。それが外交上有利に働きそうにも思えた時期もありましたが、どこの国のトップもまずは国益最優先です。
特にトランプ大統領は臆面もなくアメリカ第一、トランプ第一をごり押ししてきますので、個人的な親密さはトランプ第一に利用されることはあっても、日本を守るための防護柵にはなりえませんでした。それどころかトランプ大統領は、日本にとっては危険物でしかない、無法国家北朝鮮の金正恩委員長に今なおエールを送り続けています。
コロナ禍渦中にもかかわらず、北朝鮮が日本海方面に短距離ミサイルらしきものを発射しても、トランプ大統領は金委員長との親密さをアピールしていました。その親密さをテコに、2度に渡る両首脳の会談時には、トランプ大統領が日本の拉致被害者救済へと力を貸してくれるのかと思いきや、その期待は全てはずれ。前宣伝だけは華々しくなされたものの、拉致問題は1ミリすらも動いていません。
一時金委員長の体調悪化が報じられましたが、世界中がコロナ禍に覆われている中でも、金氏はどうやら健康そのものらしい。北朝鮮のコロナ感染状況は不明ですが、欧米のような感染爆発や多数の死者が出るというような状況にまではなっていないことは事実だろうと思います。しかし、中国をはじめ世界中がコロナ禍に今なお苦しめられている状況下では、北朝鮮は海外出稼ぎ派遣もできず、もともと限定されていた収入源はさらに先細っているはずです。
しかし体制が揺らぐ気配はありません。この金体制を支える資金はどこから得ているのか。実はその資金は安倍総理がひそかに提供しているのではないかというのが、わたしの推理です。もちろんトランプ大統領からの依頼(=命令)を受けてのことです。トランプ大統領の忠犬アベとなった総理にとっては、拒否はありえない。拒否する勇気は安倍総理にはありえません。
そこで考え付いたのが、マスクを使った資金の捻出作戦です。どれほど非難を受けようとも、この作戦を停止することができなかったのは、背後にトランプ大統領からの、アメリカの国益とは全く無縁の私的嗜好を満たすための、巨額資金を捻出せよとの恫喝的依頼があったからではなかったのか。
と考えると、安倍総理の不可解かつ異常すぎるマスクへのこだわりには、安倍総理なりの理由があったことは見えてきます。不良品があったにもかかわらず、納入業者に責任を取らせていないのも、責任を取らせることができない特殊な事情があったからではないか。納品価格を水増しさせて水増し分を国に戻させて、秘密資金に回す。あんな使い物にならないマスクの仕入れに、90億円+30億円もかかるはずはありません。かなり水増ししていたのではないか。
トランプ大統領と対等に渡り合えなかった安倍総理の惨めな姿に涙が出そうになりますが、わたしのこの推理が全く見当はずれであるのであれば、過剰すぎるマスク資金が何に使われたのか、なぜ検品を納入業者にさせないのか、なぜ不良品納入の責任を業者に求めないのか、なぜ日本のメーカーに布マスクの製造を頼まなかったのか等々、マスクを巡る様々な疑惑に安倍政権はきっちりと答える必要があるはずです。
しかも誰がどう考えてもあんな粗末すぎるマスクに504億円も投じるという税金の浪費をしているにもかかわらず、マスコミの批判は余りにも弱い。この504億円が安倍政権の利権のために利用されたのであれば、日本のマスコミはもっと厳しく批判しているはずですが、社民党の福島瑞穂氏が国会で質した、実体のない会社にマスクを発注したという事実ですら報道していません。不可解すぎますが、安倍政権の背後霊に対する配慮だという以外に理由は考えられません。
昨年、北朝鮮が日本の仮想通貨交換所から580億円もの盗みを働いたことも日本のマスコミはほとんど報道していません。しかも日本の捜査機関はこの大窃盗事件については全く捜査していないはず。おそらく安倍政権が違法な捜査妨害をしたからではないか。北朝鮮にまで媚を売るためにです。
目下のコロナ禍でも、北朝鮮は日本を標的にハッカー攻撃を仕掛けているそうですが、580億円もの大窃盗は2度も3度も成功するはずはありません。
北朝鮮から止まらぬハッカー攻撃…コロナ時代に必要な「自衛措置」
サイバー専門家 クマル・リテシュ氏に聞く 山田敏弘 (国際ジャーナリスト)2020年5月29日
世界で活躍する日本人サイバー捜査分析官 最前線で感じる日本の課題 山田敏弘 (国際ジャーナリスト)2019/07/16
そこで安倍政権直々に、金政権延命のための闇資金をひそかに提供したのではないか。安倍政権に資金を出させて、金正恩氏とのチャンネルを維持したいというトランプ大統領の意向に従った闇資金の提供です。安倍総理自身も、あわよくば金委員長との会談を実現させたいとの願望があるはずですが、媚を売る人間に事を成就させることなどできるはずはありません。とことん利用されるだけですが、その全てに日本の国税が不正投入されていることを強調しておきます。
自民党の中でも、地方議員のみならず国会議員の大半もマスク配布ほど愚かな政策はないと内心感じているはずですが、批判らしい批判が聞こえてこないのも、トランプ大統領からの特命であることがひそかに伝えられているからではないか。トランプ大統領の忠犬と化した安倍総理は、役に立たないマスク購入を口実にして、504億円もの税金を浪費して恬として恥じるところがありません。
わたしのこの推測が間違っているのであれば、マスクに投じた504億円の使途の明細を公開すべきです。企業には、自ら稼いだお金であっても、1円に至るまで使途の明細を明らかにする義務が課されています。税金を使う国には、企業以上に使途を明らかにする義務があるはずです。
5.米中コロナ対立と日本
コロナ禍をめぐっても米中対立が激しさが増しています。そもそもは、コロナからアメリカ国民を守ろうという意思が根本的に欠落しているトランプ政権による意図的なコロナ無策が、アメリカでの世界一を更新し続ける感染拡大と死者の増加を招いているわけですが、その責任を中国に転嫁しようというトランプ大統領の政治的意図による米中対立激化ですので、対立解消は不可能だと思います。
加えて、世界中がコロナ禍で苦しんでいる渦中にもかかわらず、その隙を狙って堂々と覇権拡大に向けた実力行使を続ける中国政府の動きは、アメリカ以外の国々にも強い反発を招かずにはいません。
南沙諸島への行政区の設置、尖閣諸島周辺での日本の漁船に対する威嚇行動というこれまでにない露骨な日本の領海侵犯行動、台湾のWHOからの排除、香港に対する中国政府による直接支配を可能にする国家安全法の導入等、世界が未だコロナ禍から脱することも、立ち直ることもできない状況下での、中国政府による露骨な覇権行動には、正直恐怖を感じます。中国共産党政府の面々には、人間の血が流れているのかとの疑いさえ湧いてきます。
しかしその一方、中国でのコロナの感染拡大がひとまず落ち着いたこともあり、中国の各方面からは日本に向けてマスクなどの感染対策物資などが次々と送られてきました。1月の春節直前に中国でのコロナの爆発的感染拡大を受け、日本各地からマスクなどの支援物資を送ったことへの返礼の意味も込められています。
まず日本から中国に送ったマスクには「『山川異域 風月同天 寄諸仏子 共結来縁』(住む場所は違っても風月の営みは同じ空の下)という漢詩が添えられていたという。これは奈良時代、「天武天皇の孫、長屋王が唐の僧に贈った千枚の袈裟に縫い付けられた詩が、鑑真に来日を決意させた故事にちなんだ(朝日新聞 鑑真決意の袈裟、中国の寺へ贈る 遣唐使1300年の縁)」漢詩だという。
鑑真は743年から753年にかけて合計6回、唐から日本への渡海に挑んだ。5回目で視力を失いながらも6回目で薩摩に上陸し、平城京にたどり着いた。仏法が乱れていた日本に戒律を伝え、授戒制度を整えた。(日経新聞 鑑真招いた「来縁」の袈裟 唐招提寺)
中国人が「マスク」無料配布で恩返しのワケ…中国への支援物資に書いた『漢詩』が“1300年経て再び日中を繋ぐ”
日本からは、鑑真和上招来にちなむ漢詩を添えて送ったところ、中国からも同じような趣旨の漢詩を添えて支援物資が送られてきました。わたしはこれらのエピソードについては西日本新聞で知ったのですが、切り抜いた記事が見当たらず、WEB検索でも出てきませんので、代わりの記事にリンクを貼っております。
米中コロナ対立や中国政府の露骨な覇権行動が続く中、中国批判とは真逆の事例を紹介するのは反発を買うかもしれませんが、あえてご紹介したのは中国人と韓国人とは根本的に違うという事実を確認するためです。中国人は恩には恩で報いるという人類普遍の倫理観を持っていますが、韓国人には、この倫理観はほとんど欠落しているように思われます。
鑑真和上その人も金銀財宝を贈られて渡日を決意したのではなく、袈裟に縫い込まれた4句の漢詩に心動かされて渡航を決意。5度も渡航を試みたものの、ことごとく失敗。その上、失明という不運にも見舞われますが、それでも諦めずに、命の危険も顧みずに日本渡航に挑戦しつづけ、6度目にやっと渡航に成功、以降、日本仏教の隆盛に多大の貢献をされたわけです。
とはいえ現代中国では、民間人との交流も中国政府の意向を無視した交流は不可能です。しかし今の中国政府の、相手の混乱に乗じた有無を言わさぬ覇権行動には、ごく一部の国を除けばいずれの国や個人でも反対せざるを得ないはずが、批判者には中国政府は必ず反論しますので関係悪化は必至です。
ここにトランプ大統領も絡んできます。トランプ大統領はファーウェイのみならず、中国そのものをアメリカ市場や世界市場からも締め出そうとの画策を始めそうです。ファーウェイ排除だけでは中国には致命的な打撃にはなっていないと見ているのかもしれません。アメリカ国民よりも我が身第一主義者となっているトランプ大統領にとっては、コロナ死者世界一に対抗するよりも、中国との闘いに勝って得点を稼ぐ方が大統領再選への近道だと考えているのではないか。
しかしアメリカの国防を担う米軍は、5Gではファーウェイの技術を採用しているのではないですか。昨年、ファーウェイ排除騒動が世界中を巻き込んでいた頃、あるIT専門家が指摘していたのですが、関連資料を壊れたPCに保存していましたのでお名前など詳細については不明。メモリーから探し出せましたらご紹介しますが、おそらくその道の専門家の間では知られていたのではないか。
なぜ米軍はファーウェイを採用したのか。ファーウェイの通信技術は、アメリカ(クヮルコム?)製のものよりもやや速度は遅いものの、電波は障害物も透過して進むのに対して、アメリカ製は、速度は速いものの電波は障害物を透過せず、障害物を回避するための手当てが必要だとのことで、ファーウェイ製を採用したとのこと。
民生用であれば、費用は増加するとはいえ、障害物を回避するための手当てを施して不足を補うこともできますが、軍事用は、使用場所が固定されない戦場などでの使用も考えると、障害物で通信が遮断される方式はいくら自国製とはいえ、使うことはできず、やむなくファーウェイを採用したということらしい。
トランプ大統領はこの事実はご存じなのでしょうか。知ってはいるが、米軍だけにはOK。米軍以外はファーウェイ全排除を要請。あるいはまだ1年も経っていませんが、アメリカでは、アメリカ製5Gの欠陥を解消した新通信技術を開発したのでしょうか。そういうニュースは未だ見聞きしていませんが。
安倍総理はアメリカの要請を受けて、すぐさまファーウェイの5G排除を国内の全通信社に要請し、通信各社もファーウェイ排除に同意しましたが、こういう裏事情はご存じだったのでしょうか。
しかし韓国は今もファーウェイ製も使っていますが、アメリカから制裁を受けたとのニュースは見聞きしたことはありません。韓国は掟破りをしてもいつも制裁スルー、おそらく今回もスルーだろうと思われます。ファーウェイ製は技術的にも経済的にも圧倒的に有利ですが、韓国はそれを重々承知しており、損得基準で採用したものと思われます。
トランプ大統領はアメリカの大学からも中国人留学生排除の方針も発表していますが、コロナ禍で世界的に超有名になったジョンズ・ホプキンス大学のコロナ関連の集計サイトを開設したのは中国出身の同大学の大学院生と准教授だったという。
短絡的な中国人排除はアメリカにとっても世界にとってもプラスにはならないと思います。とはいえ、世界で唯一、露骨な覇権活動を展開し続けている中国政府が背後にいるのかと考えると、警戒せざるをえないというのも当然かもしれません。
こういう政府と一蓮托生の道を否応なく選択せざるをえない中国国民は気の毒だとも思えてきますが、政府の方針に反対だと思っていても、中国では反対すれば即座に投獄、どころか殺されるかもしれず、うかつなことを口にすることはできません。
こういう中国とどう向き合うべきかは、正直なところ、非常に難しい。
6.Facebookの異常
以前、Twitterの異常という記事をかきましたが、Facebookでも異常に見舞われました。Facebookにも投稿しましたが、前号公開後、ふと葦のFacebookを見ると、毎号必ず「葦の葉ブログ」更新のお知らせを投稿しているのですが、その投稿がタイムラインのどこにもありません。いつもサイトに貼り付けているFacebookのアイコンから投稿しているのですが、投稿後は、あらためてFacebookで確認することはほとんどありませんでした。自分のFacebookに投稿されているものと信じ切っていたからです。
しかしそれがどこにもない。びっくりしました。ひと様の投稿をシェアしたものはタイムラインに並んでいますが、自分が投稿したものはどこにもありません。いったいどこへ消えたのか。Twitterのタイムラインにはわたしの投稿は全て並んでいます。
実は葦書房ではFacebookアカウントが二つありました。最初に作ったAshishoboと、このアカウントのサブアカウントのような形で訳の分からぬまま作った、久本福子の名を入れた「葦+久本福子」の二つです。FacebookのアドレスはAshishobo アカウントの「facebook.com/ashishobo/」のみで「葦+久本福子」には個別のアドレスはなく、facebook.com/(長い記号)で表示されていました。サブだから固有名は付かないのかと思い、余り気にはしていませんでした。
WordPress(WP)以前は、手製サイトに貼り付けたFacebook(facebook.com/ashishobo/)やTwitter(twitter.com/ashishobo/)のアイコンから更新の投稿を続けていましたが、その頃は、「葦+久本福子」のFacebookに投稿が並んでいました。WP以前には、Facebookのアカウントが二つあること以外には、SNS関連の異変はほとんどなかったように思います。
今回の異変に遭遇して、前々から二つを一つにしようと何度か試みたものの成功しないまま放置してきた二つアカウントの統合にチャレンジしました。作業開始にあたって、まず、二つのアカウントのアドレスの登録を求められました。しかしながら、アドレスは「facebook.com/ashishobo/」の一つしかありません。そこで固有名アドレスのなかった「葦+久本福子」アカウントのアドレス(facebook.com/ashi.blog/)を作成し、登録しました。これはすぐにできました。余りに簡単にアドレス登録ができたのでびっくり。
しかし問題はこれから先でした。丹念に解説を読み、指示どおりに作業を進めるのですが、もう一息というところで画面がフリーズ。一からやり直しです。そんな障害に遭いながらも諦めずに統合作業を進めていると、アカウントの所有者であることを証明するために写真を送るようにとの指示が出ました。
そこで「葦の葉ブログ」に掲載している自分のプロフィール写真を送りました。しかし写真が小さすぎるとの返信が届きました。そこでこのPCに入っている別の私の写真を送信したところ、以下のPDFのような「申請審査中」の表示が出されましたが、それっきりで、やがてこの画面も消えて、またもや統合に失敗しました。
[pdf-embedder url=”https://ashi-jp.com/futten_wp_2/wp-content/uploads/2020/06/Facebook-shinsei-shinsatyu.pdf”]
そこでやむなく、サイトに貼り付けているFacebookアイコンから更新のお知らせを投稿したところ、何と、以下の画像のような、全く新しい「久本福子名」のFacebookアカウントに投稿されていました。なぜ勝手にFacebookアカウントが新規に作られるのか。Facebookはこの手口で、実体のないアカウントを増やしているのではないか。
そこで「久本福子」のアカウントを調べたところ、以下の画像のとおり、「名前 久本福子」との記載以外は全て空欄。
以下の画像は、「久本福子」のアカウントのトップ。
ちなみに「葦の葉ブログ」以外のサイトからFacebookに投稿したところ、正体不明の「久本福子」のアカウントではなく、Ashishobo付属の、正規アカウント「葦+久本福子」の、先日「facebook.com/ashi.blog」のアドレス登録をしたばかりのアカウントでの投稿表示になっていました。以下はその一例、Microsoft NewsのFacebookから投稿した際の画像です。
Facebookの「お友達」からの投稿の案内や「いいね」「シェア」なども、長年使ってきた「葦+久本福子」の正規アカウントが表示されます。自分のサイトからの投稿のみ、正体不明の「久本福子」の幽霊アカウント表示になっていました。
そこでこの「久本福子」の幽霊アカウントを削除しようとしたところ、パスワードの入力を求められました。ある意味当然だとはいえ、わたしが作ったアカウントではなく、勝手に作られたアカウントです。しかし、自分で作ったものではないので入力不能。
ここで怒りが頂点に達しましたが、紆余曲折を経て、思い切って今使っているアカウントのパスワードを入力すると、やっと正体不明の「久本福子」のアカウントを消すことができました。これはいったいどういうことなのでしょう。
この幽霊アカウント削除後は、「葦+久本福子」の正規アカウントからの投稿になったようですが、Ashishoboアカウントと「葦+久本福子」アカウントとを統合して、「葦+久本福子」一つにするための申請はまだ完了していません。
Facebookは利用者の数を水増し的に膨らませるために、同一利用者に勝手にいくつもアカウントを作らせるような細工をしているのではないか。FacebookをWPに貼り付ける場合も、Twitterなどとは違って複雑な手続きを要求するのも、アドレスのないFacebookも利用させようとの魂胆によるものではないか。
もうこれ以上煩わされたくないので、二つのアカウントを一つに統合することも放棄して、Facebookそのものを閉鎖しようかと考えておりますが、最後の決断に至らぬまま、本号は公開することにいたしました。
なお、Twitterrでも不可解なものを発見しました。アクセス権のあるアプリです。こんなものがあると気が付いたのは初めてですが、これはごく普通のことなのでしょうか。まだ仕組みがよく分かっていないのかもしれませんが、見たこともないブログや誰もが知っているメディアなどのアプリが10個ほど登録されていました。これが何を意味するのかは分かりませんが、わたし自身の関知しないアプリばかりでしたので、全部削除しました。
このTwitterに関する疑問についても上記のような記事を書いて更新公開したのですが、Facebookに関する後半部分も含めて全て消えていました。自動保存にも残っていませんでした。やむなく、一から書き直し。これはわたしのPCに原因があるのか、WPにも原因があるのか、あるいは使用しているブラウザに原因があるのか。
また、SNSは非常に便利ですが、管理が大変。ブログを書くにはWPはとても便利ですが、標的にされると脆弱。ブログを書く以前の管理面に膨大な時間を費やさざるをえません。疲れます。これはわたしだけの特殊事情なのかもしれませんが。
なお、葦書房の在庫本をご紹介する「在庫本」コーナーを開設しましたが、「在庫本」コーナー以外のご注文ばかりをいただきますのので、「在庫本」コーナーの補充は停止しています。